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【リノベのレシピ】今の暮らしに合わせて—和室とリビングをつなげてキッチンをオープンに

築20年~30年のマンションの間取り、今でも基本的な3LDKのマンションの間取りは変わらないのですが、リビングの横に和室、リビングとキッチンの間の壁は対面キッチンですが、部分的に空いたカウンターキッチン。当時の流行りでこのようなタイプのお部屋が多かった頃の物件。キッチンから家族の様子がわかるように。でもキッチンは隠したい…。しかし現在の生活スタイルが変わってきました。キッチンと広々したリビング空間が一体になるようにキッチンはオープンスタイル、和室をフローリングに変え、リビングと一体にという多くなってきました。※スケルトンのリノ―ベーションまではしなくても、LDKのリノベーションだけで明るく広々とした空間に生まれ変わります。

おうちデザイン研究所でもこのようなリノベーションをさせていただいています。リノベーション事例の一部をご紹介。

※スケルトン・・・室内すべてを一度構造だけにして一から間取りをつくる方法

参考・・・キッチンの壁を取り払いオープンに

before

工事後
After

このように一部シンクの前だけ空いている壁面を撤去してキッチンをフルオープンに。キッチンの天板がフラットなタイプ。ご夫婦で、ご家族みんなでキッチンに立つことが出来ます。またリビングとのつながりも会話も楽しめます。キッチンに立つとリビングとバルコニーへの見晴らしも良くマンションならではの開放的な空間になります。

工事前
before
工事後
After

こちらの場合はキッチン本体は既存のままに。キッチンの前の壁の部分をオープンにしました。コンロ前は壁を残し、部分的に壁を取り払うことでリビングに入った時の印象が変わります。少し壁に高さを付けているのでキッチンの手元が隠せます。

参考・・・リビングに隣接する和室を撤去して広々と

工事中
工事中
工事後、オープン
After

リビングに隣接する和室。壁を取り払うと開放感が生まれます。キッチンからの眺めも変わりLDK全体が明るくなります。リビング全体を広く使ったり、ワークスペースを設けたりと使い方の幅は広がります。写真の例はホテルのジュニアスイートルームのようにリビングと寝室を兼ねたお部屋。

参考・・・部分的に新たな畳を、夜は引き戸を閉めて寝室に

開放感あるリビング

壁を取り払い、開放的にしつつも旧和室側(右側)は引き戸を付けて
閉められるように。窓側は開放的になるようにキッチン側に
引き込めるようにしてあります。昼間はオープンにして開放的に。

和室

<和室側> 部屋の中心に部分的に新たな畳を。フローリングの床とフラットに
なるようしました。布団を敷いて寝ることが出来ます。
左側壁一面には衣類のクローゼット、右側は布団が入るクローゼット。

まとめ

マンションを購入した当時と家族構成が変わり暮らし方が変わってくる時期、住まいの悩みも出てきます。年数がたつと電化製品同様に設備も古くなって故障したり、壊れてきたり…。壁紙も気が付けば汚れて剥がれてしまってる場所も。このままでとガマンしてしまっていたことや、当たりまえだと思って気にしていなかったことが気になるようになってきます。そのタイミングで一度暮らし方と現在の間取りを照らし合わせて、今の暮らしとこれからの暮らしを確認してみてください。

和室を取り払った場合どのような部屋の使い方をするか、布団を敷いて寝ている習慣がある場合は和室を残す選択もあります。キッチンも使う人によってオープンにするか、キッチンを見えないように独立させる方が良いという場合もあります。すべてがオープンが良いということではありません。暮らし方はそれぞれです。ご自分たちの心地よく感じる空間とその空間を楽しめるように家事もラクに楽しく出来るかなど。もちろんこのような空間にしたい!という希望も出てきます。

例えば…1冊のノートをつくりまとめてみるのも一つの方法です。不便に感じるところを書き出し、いいなと思う設備やインテリア空間などの写真を貼ったり…。そうするとご自分の好みがわかってきます。ぜひ、まとめてみてください。いざリノベーションという時に役立ちます。

また忘れてはならないのが、必ずモノの整理・処分という問題はリノベーションするにあたり逃げられませんので、この問題も同時進行で向き合ってすすめて行く必要があります。

こちらのコーディネート事例もご覧ください