快適な暮らしの鍵:片付け苦手でも叶う、インテリアと収納のバランス術
インテリアコーディネーターの秋山富美子です。
突然ですが、みなさんは住んでいる“家”は気持ちよいと感じていますか?インテリア空間に幸せを実感できていますか?これは自分の住まいに対しての満足度といったところでしょうか。
毎日の生活がある家は“仕方ない”で諦めてしまっている部分もありますよね。住まいに対してすべてに満足するのは難しいですが、空間を整えると居心地良さを実感できるようになります。
それは・・・インテリアと片づけが組み合わさって空間の居心地良さをつくることが出来るから。両方のバランスが大事です。
片づけと整理収納は住まいの中の交通整理みたいなもの。片づける場所が自分たちの暮らしに合わせてあると、毎日生活する家ですから『片づけやすく』は重要です。元に戻すだけでキレイを保てます。毎日使うモノはあえて出しておくのも手間を無くすには結構大事だったりします。
生活感はあって当然、ほどよい生活感と見えないように工夫をする
生活感が嫌やという人が多いのですが、生活しているので、多少の生活感は仕方のないこと。SNSやYouTubeで映えを意識したキレイな生活感のない家を目にする機会が増えました。生活感がない暮らしぶりを発信する方々はある意味得意な方。あとは私たちインテリアや収納の仕事をされている方が発信しているので、どうしても生活感が見えない写真が多いのかもしれません。
実際は生活感のある部分もあります。どうしてもSNSは見せ方を意識するので…そこはあまり気にされない方が良いと思います。多少のほどよい生活感があっても良いと思います。
インテリアや片づけが苦手な場合
収納方法もさまざま紹介されてはいますが、苦手な方にとってはこれは良い!と感じても同じようにはいきません。
自分たちの暮らしや家事や片づけをする人が誰か?によってもだいぶ変わってはきます。片づけが苦手な人が生活感が出るから何でも隠すようにしても、結局戻せなかったりして出しっぱなしという状態に。出しっぱなしでも何となくキレイに見えれば良いのですが、雑然とした状態は残念ですよね。
その場合は毎日使うモノは見える場所に出しておいた方が良いということになります。すぐに出し入れできるように、でも目線に入らないようにする工夫も必要になってきます。
空間を保ちたいという意識が働くかどうかなので、中にはとりあえず物入などにギュウギュウに詰め込んで見た目片付いた空間を維持している人もいます。※これは意識としては正解ですが、使いにくいので、無理がかかってきます。
若い時は良いのですが、ある程度の年齢に差し掛かってくると、“面倒”になったり、やらなくなったりします。家事の負担を減らすことや衣替えの手間を無くすとか、これまで当たり前だと思っていた事をやめてみると案外暮らしはラクになります。
片付けもインテリアも自然と維持できることがベスト
インテリアは空間を心地よく感じるかどうかのプラスのアイテム。素敵な壁紙やカーテンの生地、カーテンstyleや色の空間。また、古さを活かしつつ現在のインテリアを馴染ませることも。ここで片づかない空間にインテリアを素敵にしてもどこかアンバランスに。また一見片付いて見えても、チグハグな場所に収納されていると、インテリア空間を維持するのが面倒になってしまいます。
出来れば自然と片づけやインテリアをラクに維持できるように。「何となく片付いてスッキリ見える」でも良いのです。毎日過ごす空間は自分がゆっくり出来、心地よいと感じる空間にする必要があります。
まとめ
満足のいく空間ができると暮らし方や食器一つ選び方が変わってきます。これまで、思いつきで買ってしまったことなどありますよね。モノも、現在の自分の暮らしや部屋に合うかどうか?といったん考えるように。『このランチョンマットが部屋全体のイメージと合うかな?』と考えるのも暮らしの楽しむの一つですよね。
毎日暮らす家、保管するだけの収納ではなく、使うための収納にすると家事の負担を減らすことができ、お気に入りの家具やカーテンなどのインテリアは心地よさを手に入れられます。
毎日ちょっといい暮らしが当たり前になり、程よい生活感が残る程度の方がラクかもしれません。自分が満足する暮らしにしたいですね♪